本籍と戸籍は、
籍という字が同じこともあり、
違いがよくわからないという人も多くいます。

まず、本籍というのは、
戸籍のある所在地のことです。

本籍という何か書類があるわけではなく、
ある人の戸籍という資料が、
どこにあるのかを示す場所のことです。

人は住所によって住んでいる場所を特定できるように、
戸籍は本籍によって、
戸籍のある場所を特定できるようになっています。

たとえば、ある戸籍の本籍は、
「東京都○○区○○町○○番地」、
のように決められています。

また、本籍は、日本国内であれば、
どこでも自由に決めることができるものです。

たとえば、住んでいるのが東京都内であっても、
その人の戸籍の本籍については、
大阪府内や、福岡市内でもかまいません。

ただ、婚姻していない人については、
基本的に、親の戸籍の中にいるため、
本籍は、親の戸籍の本籍ということになります。

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また、戸籍というのは、
日本人の身分を公に証明する資料のことで、
役所にその資料が保管されているものです。

そして、現在の戸籍は、
家族単位で構成されています。

たとえば、ある夫婦に子供が1人いれば、
その人達の戸籍には、
夫婦と子供1人の3人いることになります。

もし、ある夫婦に子供がいなければ、
夫婦2人だけの戸籍があることになるのです。

ただ、婚姻していない人については、
子供ということになりますので、
親の戸籍の中にいることになります。

そして、戸籍には、
その戸籍にいる人それぞれの生年月日、親の氏名、
婚姻の有無などが記載されています。

もし、戸籍の中に夫婦と子供1人いれば、
夫婦と子供それぞれの生年月日と、
親の氏名、婚姻の有無などが記載されているということです。

また、戸籍の中にいる人が、
亡くなると、亡くなった事実とその年月日も、
記載されることになります。

そして、戸籍の中にいる人全員が、
亡くなったり、婚姻して戸籍から出た場合には、
その戸籍は、「戸籍」から「除籍」に名称が変わります。

ただ、名称が変わるだけで、
内容などが変わるわけではありません。

また、ある人の戸籍を、
ある一定の条件を満たしている人が役所に請求すれば、
戸籍謄本として発行してもらうことも可能です。

ただ、役所ならどこでも、
戸籍謄本を発行してもらえるわけではありません。

ここで関係してくるのが、
その戸籍の本籍なのです。

なぜなら、ある人の戸籍謄本を取りたい場合には、
その戸籍の本籍地にある役所でのみ、
戸籍謄本を発行してもらえるからです。

たとえば、取りたい戸籍の本籍が、
「東京都○○区○○町○○番地」であれば、
東京都○○区役所でのみ取得できます。

逆に言えば、その戸籍については、
東京都○○区役所以外の役所では、
取得することができないわけです。

もし、ある人の戸籍の本籍がわからなければ、
その戸籍謄本を、
取ることができないということになります。

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