戸籍謄本の取り寄せに必要な書類としましては、
以下の4点が、全国ほぼ共通で必要な書類となっています。

戸籍謄本等の郵送用の請求用紙
身分証明書のコピー (運転免許証や健康保険証のコピーのことです)
戸籍発行の手数料分の定額小為替、または、現金書留による現金
返送用封筒 (かならず、切手の貼られている返信用封筒が必要です)

戸籍謄本を郵送で取り寄せする場合には、
役所の窓口に、直接出向いて取得する場合とでは、
必要な書類が異なります。

戸籍謄本等の請求用紙についても、
ほとんどの役所では、窓口用の請求用紙と、
郵送用の請求用紙の2種類が用意されています。

そのため、郵送で取り寄せする時には、
窓口用の請求用紙ではなく、
郵送用の請求用紙を手に入れる必要があるのです。

ただ、記入すべき内容については、
窓口で請求する場合も、郵送で請求する場合も同じですので、
請求用紙のタイトルや様式が異なっている程度となります。

また、身分証明書については、
窓口の場合には、身分証明書を提示すれば良いのですが、
郵送の場合は、それが無理なのでコピーを送ることになっているのです。

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ただ、身分証明書としては、運転免許証やパスポートなど、
顔写真付きの公的な証明書でしたら1点で良いのですが、
顔写真が無い証明書の場合、2点必要となります。

そのため、顔写真付きの公的な身分証明書が無い場合は、
事前に、役所に電話などで確認してから、
そのコピーを送る方が無難です。

また、戸籍謄本等の発行手数料については、
窓口請求なら、その場で現金支払いが可能なのですが、
郵送請求の場合には、現金を封筒に入れて送ることはできません。

正確には、現金書留の封筒でしたら、
現金を同封して送ることも可能ですが、それ以外の封筒には、
現金の同封はしてはいけないことになっています。

そのため、戸籍謄本の取り寄せ書類を送る時には、
その手数料の支払いとして、現金の代わりに、
ゆうちょ銀行で購入できる定額小為替が利用されているのです。

定額小為替には、額面1000円、750円、500円、
450円、300円、250円、200円、150円、
100円、50円といった感じで売られています。

なお、定額小為替をゆうちょ銀行から購入する時には、
額面にかかわらず、1枚につき100円の手数料がかかります。

もし、戸籍謄本を1通だけ、役所に郵送請求したい場合には、
額面450円の定額小為替1枚を、ゆうちょ銀行から購入して、
戸籍謄本の発行手数料の支払いとして、同封すれば良いことになります。

もし、戸籍謄本を2通以上請求する場合には、
ゆうちょ銀行への手数料が安くなるように、
定額小為替の額面を組み合わせて購入すると良いです。

最後に、返送用封筒についてですが、
これには、返送先(請求者の住所と氏名)と、
返送分の切手を貼っておく必要があります。

役所は、返送用の封筒に切手を貼ってくれませんので、
送るときに、返送用封筒に切手を貼っておく必要があるのです。

また、返送先として封筒に書いておく請求者の住所と氏名は、
身分証明書のコピーに記載されている住所と氏名と、
まったく同じである必要があります。

たとえば、身分証明書のコピーに記載されている住所ではなく、
一時的に住んでいる住所や、他の住所を封筒に記入しても、
役所としては、その住所宛てに送ることはできません。

そのため、身分証明書のコピーと異なる住所を封筒に記入している場合、
身分証明書のコピーと同じ住所を記入した封筒を、
再度、役所に送ることになってしまいますので、注意が必要です。

なお、相続で戸籍謄本を取り寄せする場合には、
上記の4点の書類以外にも、
相続関係のわかる戸籍などの必要な書類が加わります。

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