戸籍謄本の本籍地とは、
簡単に言えば、
戸籍の住所と言えます。

人には住所があり、
住所によって人が特定できるように、
戸籍には本籍という住所があるわけです。

戸籍の本籍は、
○○市○○町○○番地といったように、
地番まで決まっています。

そして、戸籍謄本は、住民票のように、
近くの役所ならどこでも取れるものではなく、
その戸籍の本籍地の役所でのみ取れるものです。

たとえば、戸籍の本籍が、
○○市○○町○○番地であれば、
○○市役所でのみ、その戸籍謄本は取得できるということです。

逆に言えば、○○市役所以外の役所では、
その戸籍謄本を取ることはできないということです。

もし、戸籍謄本の本籍が、
どこなのかわからなければ、
どこの役所で取れるのかもわからないということになります。

そのため、戸籍謄本を取得する時には、
かならず、その取りたい戸籍の本籍を、
地番まで正確に知っておく必要があるのです。

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ただ、戸籍謄本の本籍地だけわかっても、
その戸籍の筆頭者が不明なら、
やはり、戸籍謄本を取ることはできません。

なぜなら、戸籍謄本を役所から発行してもらうには、
取りたい戸籍の本籍と筆頭者を、
役所が用意している請求用紙に記入する必要があるからです。

戸籍の本籍と筆頭者は、
いわゆる戸籍のインデックスとしての役割があり、
戸籍は、本籍と筆頭者によって役所で管理されています。

そのため、戸籍の本籍がわかり、
どこの役所で取れるのかがわかっても、筆頭者がわからなければ、
どの戸籍謄本を取りたいのかが特定できません。

役所も、取りたい戸籍の本籍と筆頭者を、
両方正確に特定してもらわなければ、
その戸籍を探しようがない、ということになるのです。

また、戸籍謄本の本籍がわかっても、
その本籍地の役所が、市町村合併によって、
名称が変わっている場合もあります。

たとえば、戸籍の本籍が、
○○市○○町○○番地であれば、
○○市役所が、その戸籍の本籍地の役所ということになります。

しかし、過去に、市町村合併があった場合、
○○市役所という名称の役所が、
今はもう存在しないこともあります。

そのような場合には、
合併先の役所で、その戸籍は管理されていますので、
合併先の役所がどこの役所か特定する必要が出てくるわけです。

そのため、戸籍の本籍が○○市○○町・・・であっても、
その戸籍謄本を取れるのは、
現在では、○○市役所以外の役所といったこともありえるのです。

ちなみに、戸籍謄本の本籍地は、
その戸籍に載っている人の住所と一致している場合もあれば、
一致していない場合もあります。

どちらかと言えば、
人の住所と、その人の戸籍謄本の本籍地は、
一致していない方が多いです。

また、古い戸籍を取る場合には、
たとえ戸籍の本籍と筆頭者を特定しても、
役所側で廃棄していて取れないということもあります。

なぜなら、戸籍には保存期限というものがあり、
保存期限を過ぎている戸籍については、
役所側で廃棄することになっているからです。

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