戸籍謄本を郵送で請求する時には、
役所に送る戸籍の請求書類の中に、
本人確認書類も同封しておく必要があります。

本人確認書類とは、
戸籍を請求する本人であることを証明するためのもので、
一般的には、身分証とも言えるものです。

具体的には、運転免許証やパスポート、
顔写真付き住民基本台帳カードや、マイナンバーカードなど、
顔写真のある身分証のコピーのことです。

戸籍謄本を郵送で請求する時には、
身分証の原本を送るわけにもいきませんので、
身分証をコピーしたものを、同封することになっています。

逆に、もし、郵送請求時に、身分証のコピーが入っていない場合には、
役所で本人確認ができませんので、
戸籍謄本などを返送してもらえなくなります。

また、顔写真付きの身分証を持っていないという場合には、
顔写真付きでない身分証を、
2点以上組み合わせることで、本人確認が可能です。

具体的には、健康保険証や年金手帳、
顔写真の無い住民基本台帳カード、
介護保険証などになります。

ただ、いずれの身分証についても、
有効期限内のものが必要です。

そのため、期限が切れている過去の身分証のコピーを送っても、
本人確認ができませんので、
戸籍謄本などを役所から発行してもらうことができなくなります。

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なお、上記に挙げた身分証以外でも、
顔写真付きの公的な身分証であれば、
本人確認が可能になります。

具体的には、公的な機関が、その職員に発行した身分証や、
宅地建物取引士証、身体障害者手帳、
船員手帳、在留カード、療育手帳などです。

ただ、運転免許証や顔写真付きの住民基本台帳カード、
マイナンバーカードなどの代表的な身分証なら問題ありませんが、
それ以外の身分証の場合、
役所によっては、もう1点身分証が必要と言われることもありえます。

そのため、代表的な身分証を持っていない場合には、
戸籍謄本の郵送請求先の役所に、電話などで直接事情を説明して、
身分証として何を添付すれば良いのかを確認すると良いでしょう。

もし、戸籍謄本の郵送請求書類を送った後で、
役所から身分証が足りないと電話がかかってくれば、
再度、身分証のコピーを郵送しないといけないこともあるからです。

何でも同じですが、確実でないことについては、
事前に確認しておいた方が良いということです。

ちなみに、戸籍謄本などを郵送請求する時には、
本人確認書類として、身分証のコピーを同封するのですが、
窓口で、戸籍謄本などを請求する時には、
身分証の原本を提示することになります。

いずれにしましても、現在では、
昔と違い、個人情報保護の関係上、
本人確認が厳密に行われているということです。

そのため、他人に成りすまして、
他人の戸籍謄本などを、
簡単に取得することができなくなっているのです。

また、代理人が戸籍謄本などを郵送請求する時にも、
身分証のコピーの同封が必要になります。

ただ、代理人が郵送請求する時には、
代理人の身分証のコピーと、
委任者からの委任状を添付することになります。

つまり、委任者の身分証のコピーの添付までは、
必要ないということです。

ただ、受任者(委任を受けた人)は、少なくとも、
委任者が本人であることを、
委任者の身分証などで、事前に確認しておくことは必要でしょう。

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